赤ちゃんの事故は、睡眠中でも起こります。
寝ているからと言って安心はできません。
寝かせつけに成功した後、確認しないといけないことがあります!
現役保育士が、睡眠中に気を付けるべきことについて解説します。
赤ちゃんの睡眠時のリスク
赤ちゃんの睡眠中の事故は大きく分けて、窒息と乳幼児突然死症候群(SIDS)があります。
どちらも命の危険があります。
乳幼児は睡眠中に無呼吸になることがありますが、15秒程度の無呼吸は自然に起こることがあるのでほとんどの場合問題ありません。
年齢が上がるにつれ、15秒程度の無呼吸はなくなってきます。
急に呼吸が止まったり、呼吸が出来なくなった時に知らせてくれるベビー用のセンサーがあります。
保育園でも、乳児にはベビーセンサーを使っています。
それに加え、午睡中は呼吸チェックや顔色などのチェックをしています。
うつぶせ寝と窒息のリスク
うつぶせ寝で寝てしまうと顔が下向きになるため、窒息の恐れがあります。赤ちゃんが首の筋肉や腕の筋肉が十分に発達していません。寝返りが上手にできなかったり、顔が布団やクッションで隠れてしまうことがあり、とても危険です。
就寝時の環境
赤ちゃんを寝かせる際に気をつけるべきポイントとして、ベビーベッドに紐状のものをぶら下げたりするのは危険です。
おもちゃやお人形も睡眠中は片付けて手の届かないところに片付けてください。
そして、ふわふわの柔らかい布団は使用を控えてください。
赤ちゃんのお昼寝に関しては 5分おきに睡眠チェックをすることをお勧めします。
お家でも、呼吸の確認や体の向きを気をつけてあげることが重要です。
布団は、顔と足が見えると安心です。
顔色や足先の色や状態がいつでも見れるようにしておきましょう。
SIDSとは何か
乳幼児突然死症候群(SIDS)は何の前触れもなく突然なくなってしまう病気です。
原因や予防方法ははっきりしていません。原因不明なのですが、12月以降の冬季に発症率が高いとされております。
SIDSを予防するための注意点
乳幼児突然死症候群(SIDS)を予防するために3つ注意することがあります。
発症率を下げるために以下のことが言われています。
- うつぶせ寝をさせないこと、
- なるべく母乳で育てること(人工乳より母乳が良い)
- 赤ちゃんがいる空間は禁煙にすること
(ただし、医師からうつぶせ寝の指示があった場合を除く)
SIDSリスクを下げる方法
睡眠中の呼吸のチェックが重要となります。
呼吸が止まり、心肺停止状態になると発生してから1分ごとに蘇生する確率が10%ずつ低下していくと言われています。
10分以上経過すると助からない確率が高くなります。
必ず睡眠中でも赤ちゃんの様子をしっかりと観察してあげましょう。
ベビーセンサーは、予防するものではなく、緊急時に早く気付くための機械です。
就寝時に気を付けるべきポイント
疲れてしまいお昼寝まで持たずに、ご飯を食べながら眠ってしまう子供を見ると、とても可愛しいですね。
子どもは、食事を食べた後にお昼寝をすることが多いと思います。
食事中に寝てしまった場合には必ず口の中を確認してあげて下さい。
口の中に食べ物が残っている場合、必ず出してから寝かせてあげましょう。
口の中を確認して寝かせていても、上顎に薄く切ったりんごがくっついており、気づかず眠ってしまっていてとても驚いたことがあります。
上顎に食べ物が張りついていると見落としてしまいがちです。
薄く切った食べ物や海苔などは上顎にくっつきやすくそのまま眠ってしまうと、とても危険なので注意が必要です。
まとめ
赤ちゃんの様子を常に観察することがとても大切です。呼吸の確認や体の向きに注意するだけではなく、体に触ってみて、体温も気にしてあげてくださいね。
赤ちゃんの眠っている姿は、まるで天使ですよね。お母さんにとってもつかの間の休息ほっと一息つくことができる時間ではありますが、睡眠中にもたくさんの危険があることを知っておいてほしいと思います。
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