毎日の宿題に、漢字ノートに漢字をひたすら書き写すというものがあります。
覚えるためには、書き順だったり部首のや漢字の意味が分かっている必要があります。
書き写す時に、それらのことに気を付けながら覚えていかないといけません。
宿題の 書き写すことが苦手な子どもがいます。
ドリルを見ながら、写す作業がとても苦手な子どもは漢字を覚えることが難しい傾向にあります。
漢字を写す方法ではなく、個別に子どもに合った方法を実践していきましょう。
小学校6年間で習う漢字の総数
1年生 80字程度
2年生 160字程度
3年生 200字程度
4年生 200字程度
5年生 185字程度
6年生 181字程度
おおよそ1000字程度となります。ただし、これはあくまでも目安であり、学校や地域によって異なる場合があります。また、近年では学習指導要領の改訂に伴い、漢字の習得量が変更されることもあります。
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発達に遅れがある子供は漢字が苦手？
漢字が苦手な子どもに発達障害が関係しているかどうかは、子どもの個別の状況によって異なります。一般的に、発達障害を持つ子どもたちは、漢字の学習に困難を抱えることがあります。発達障害の中でも、特に注意欠如・多動性障害（ADHD）や自閉スペクトラム障害（ASD）を持つ子どもたちは、漢字の学習に影響を受けやすいとされています。
注意欠如・多動性障害（Attention Deficit Hyperactivity Disorder、ADHD）とは
注意欠如
注意力や集中力に問題があり、簡単に気を散らしてしまう、指示を聞き逃す、ものをなくしたりすることが多いなどがあります。
多動性
座っていられない、手足が落ち着かない、しゃべりすぎるなど、動きが多い・過剰な状態が長時間続くことがあります。
衝動性
思いついたことを即実行してしまう、待てない、言葉が出てしまうなど、制御がきかない行動をとることがあります。
これらの特徴が日常生活で持続的に現れ、日常生活や学校生活などに支障をきたす場合に、ADHDの疑いがあるとされています。また、ADHDは遺伝的要因や脳の発達異常が関係しているとされており、適切な治療により症状の改善が見込まれます。治療法としては、薬物療法や認知行動療法、学習指導などがあります。ADHDを持つ子どもたちは、注意力や集中力が低下しているため、漢字の学習において繰り返しの練習や覚える作業が苦手な場合があります。また、ASDを持つ子どもたちは、社会性やコミュニケーションに苦手意識を抱えるため、教室での漢字の学習に集中できないことがあります。
自閉スペクトラム障害（ASD）とは
コミュニケーションが苦手で、他人との目を合わせない、表情や身振り手振りが少ない、相手の話を理解できない、自分の話を繰り返し言うなどがあります。
単純な遊びや興味を持ったこと以外には興味を示さず、ルーティン（決まった習慣）を崩したくない傾向があります。
頻繁に体を揺らす・回転するなどの行動が見られます。
他にも、過剰に音に反応する、特定の食べ物しか食べない、音に敏感などがあります。
学校で、椅子を引く音などに恐怖心を抱くことがあります。
ASDは、遺伝的要因が関与していることが示唆されています。
現在では診断や治療の方法も進化していますが、完全に治癒する方法はまだありません。
治療法としては、言語・社会的コミュニケーション能力を高めるための言語療法や行動療法、感覚統合療法、特別支援教育などがあります。
漢字が苦手な子供が学習を進める方法
漢字の意味や読み方を覚える前に、絵を描いたりストーリーを作ったりすることで漢字をイメージ化することができます。
視覚から覚える方法が効果的だったりします。
漢字の覚え方を楽しくするだけでなく、想像力を刺激して学習効果を高めることができます。
漢字の学習には、音読みや訓読みのルールがあります。
これらのルールを学ぶことで、漢字の読み方を予想することができます。
漢字の部首（偏）や構成要素（部品）を覚えることで、漢字の意味や読み方を理解しやすくなります。
漢字を覚えるためには、繰り返し学習が必要です。
漢字カードや漢字クイズを使って、漢字の読み方や意味を覚えることができます。また、筆順を正しく覚えることで、漢字を書くことがスムーズになります。
漢字の学習には、読書が役立ちます。子供に好きな本を選んでもらい、漢字を読んで意味を理解する習慣を身につけることが重要です。また、読書は語彙力や表現力を向上させることができます。
理解するためにやってみましょう
漢字を苦手とする子供を理解するために、次のことを試してみてください。
漢字の「藤」と言う字の書き順を 反対から書いてみてください。
正しく書くことが出来ないか、時間がかかってしまいます。
発達に遅れのある子どもは、このように漢字を上手く書くことが出来ないのです。
まとめ
漢字が苦手な子どもに必ずしも発達障害があるとは限りません。
漢字の学習には多くの要素があり、子どもたちの環境や学習スタイル、学習環境によって、漢字の学習に苦手意識を抱えることがあります。
そのため、子どもたちが漢字の学習に困難を抱えている場合には、個別にサポートを受けることが重要になります。
最後に、漢字を学習する上で、苦手意識が芽生えないようにサポートしてあげましょう。
漢字が苦手だと感じることがあっても、適切なアプローチと繰り返しの練習を通じて上達が出来ます。
苦手な漢字ドリルをひたすら書き写すことが 良い勉強方法とは限りません。
個々に合った勉強方法を探してみましょう。
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