子どもの非認知能力が大人の成長に関係があるとされている?
世界で「非認知能力」が注目されています。
研究によると、子どもの非認知能力が高いほど、将来的に成功する可能性が高くなってきています。
幼児期の経験、体験はから将来的な成功につながると考えられるからです。
保育園も幼稚園こども園も、目標は同じで「人間として生きていく力を育む」ことです。
具体的には、子ども時代に育まれた自己管理能力は、大人になってからも達成感を得るために必要な能力となります。
非認知能力の高い子供は挫折や困難に遭遇しても、諦めずに取り組み続けることができます。
成功への近道になるわけです。
さらに、子ども時代に育まれた自信や社会性は、大人になってからも人間関係を解消するために必要な能力となります。社会性がある人は、人のコミュニケーションが円滑になり、人間関係を築きやすくなります。
非認知能力とは何か
非認知能力とは、知識や学問的なスキルとは異なり、人間の行動や思考に影響を与えることで、今後の心理的・社会的・情緒的能力のことを指します。
目標に向かって頑張る
意欲を見せる
新しい考えを思いつく
お友達と上手にかかわる
感情のコントロールが出来る
失敗から学ぶことが出来る
具体的には、自己管理、努力、耐久力、柔軟性、協調性、コミュニケーション能力、自己対話感、自己評価、ストレス耐性、情緒的知性、創造性、リーダーシップ能力などが含まれます。
認知能力とは何か
IQなどで測れるもの。数が分かる。字が書けるなど。
非認知能力が注目されるわけ
教育経済学の代表的な研究者ジェームズ・ヘックマン(2000年にノーベル経済学賞)の研究により非認知能力は大きく2つ主張されえいる。
- 子どもの教育に国が公共政策としてお金を使うなら就学前の幼児期がとても効果的
- 幼少期に非認知能力を身に着けておくことが大人になってからの幸せや経済的な安定につながる
日本での取り組み
2017年改訂、2018年に告示化された「学習指導要領」に、その内容が組み込まれ、「保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領」も改定されています。
認知能力を育てるにはまずが非認知能力から!!
非認知能力を高めるために出来ること
自己観察
自己評価や自己理解を深めるために、自己観察をすることが重要です。自分自身の強みや弱みを把握し、改善するための方法を見つけることができます。
目標設定
自分が達成したい目標を設定することで、努力しやすくなります。目標は具体的で、自分にとって意義のあるものであるこが重要となります。
非認知能力を養う時期
非認知能力の基礎が出来ていく1歳から3歳までがとても大事。非認知能力は未来を生きるために必要です。
保育者が出来ること
無条件の「愛情」を与える
子どもに安心感を与え信頼関係が築かれることにより自己肯定感が生まれます。大人に見守られてやりたいことを存分に楽しめる状況を作り出してあげます。
子どもの「好奇心」は大事。初めて触るもの、見るものを触りたい!と興味津々。
トイレットペーパーやティッシュペーパーを無限に引き出す、水道の蛇口をひねってビショビショになって遊ぶ、穴に指を入れる、おもちゃを口に入れる、カーテンを引っ張る、障子を破る、本棚の本を全部出す。子供たちを見ていたら、無限にあります。
これらは 親や保育者から見るといたずらして・・・って怒ってしまいがちですが、やめさせるのではなく代案を出して思う存分やらせてあげることで、非認知能力の向上につながります。
自由な行動をしている最中は静かに見守ってあげましょう。
「すごいすごい!!」と褒めすぎるのも逆効果です。集中を妨げないようにしましょう。
危険なこと以外は注意せず出来るだけ見守りましょう。
非認知能力は、幼児期に伸びやすいとされているよ!
遊びの中に取り入れていくと楽しいね。
どんな遊びがいいかしら?
空き箱や、外に落ちている石などを使って遊んでみるのはどう?
ほかにもごっこ遊びは、友達とのかかわりの中で自然と対応能力が備わるよ。
成績や点数で数値化できないような内面的なコミュニケーション能力・意欲的な行動・考え方が将来の人生を豊かにしていくのね。
まとめ
幼少期からの教育や育児環境が、非認知能力の発達に重要な影響を与えるということが分かりましたね。特別なことをする必要はなく日常生活の中での保育者とのかかわりの中で、自己効力感を高め、努力する意欲を引き出すことができます。
今の日本では、公園でボール遊びを禁止しているところが多数あります。スケートボードでは遊んではいけないなど、子供にとって暮らしにくい状況も見られます。
そんな中でも、公園に生えている草木や雑草に触れたり自然の中で人と関わり豊かな人生を歩んでほしいです。
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