子どもの言語発達を促す方法は、たくさんあります。
たくさんの絵本を読んであげたり、お歌を歌ってあげるのもいいですね。
ここでは、日常的なコミュニケーションを通して親子で出来る言葉遊びを紹介していきます。
生まれていろいろな言葉のシャワーを浴びせてあげることで獲得する言葉の数が増えていき子ども自身も相手に上手に伝えることができ 思いを発信していくことが出来ます。
赤ちゃんは、いろんな音や言葉を聞いています。
意識的に声掛けをしていくことで発達に良い影響を与えます。
現役保育士が、発達に応じた方法で効率的に言葉を獲得していけるように、成長に合わせた方法をお教えします。
頭の良い子どもになるためのコミュニケーション術を身につけましょう。
0歳~1歳の赤ちゃん
赤ちゃんはおなかの中にいる時からお母さんの声を聴いています。
お母さんやお父さんの声は、安心感を与えるので積極的に声掛けを行ってください。
0歳は 見るもの聞くもの初めてです。
動作の一つ一つを、やさしく説明しながら語りかけてあげましょう。
5ヶ月くらいになると、視力も少しづつ発達してきて声も聴き分けることが出来ます。
音の出るほうを向いて興味を示すこともあります。
音の出るおもちゃを使ってコミュニケーションをとったり、絵本を見せてあげてください。
お勧めの絵本
『じゃあじゃあ びりびり』 作・絵:まついのりこ 出版社:偕成社
子どもの大好きな ワンちゃんや、日常で気になる音の絵本。
毎日一緒に読んでいるといつも間にか覚えて一緒に、「じゃーじゃー」と言ってコミュニケーションにうってつけです。
言葉を発することをしだすタイミングの子どもたちが、真似しやすく覚えやすい絵本です。
赤ちゃんの好きな動作
『いない いない ばあ』
みんな一度はやったことあるのではないでしょうか。
赤ちゃんの前で、顔に手を当てて「いないいないばぁ!」と やることで、何度繰り返しても喜んでくれます。 「いないいないーーーーばあ!」っと、間隔をあけたり、リズミカルにやってみると赤ちゃんの脳のトレーニングにもなります。
8ヶ月くらいになると真似をするのが大好きになりますね。
子どもの反応が面白くてかわいくてたまりませんね。
赤ちゃんと楽しむ動作
『太鼓をたたこう』
ここで言う「太鼓」とは、ティッシュの箱やミルク缶です。
ラップの芯をバチにするとサイズ的にも持ちやすいのでお勧め。
ティッシュやミルク缶の底を太鼓に見立ててたたく遊びをしてみてください。
最初は、思い描いたようにうまくたたくことが出来ませんが、何度も遊びの中に取り入れていくと良いですよ。
お歌やリズムに合わせて一緒にたたいて遊んでみましょう。
1歳からの親子遊び
1歳になると、手や足の使い方が上手になっていきます。
親の言葉かけも、理解してきている頃です。
表情やしぐさを見分ける能力もついてきます。
「こんにちわ」とお辞儀をしたり「ばいばい」と手を振ることも出来るようになるので、コミュニケーションが楽しくなってきます。
大人のしぐさや表情、言葉の1つ1つをしっかり聞いてみています。
まだ、しゃべるのは難しいので言葉のシャワーを浴びせてあげてくださいね。
言葉の覚え方
言葉を覚え始めたばかりの子どもたちは、見たものと聞いたもの物を、組合して一致させていきます。
犬を見ながら、「ワンワンがいるね!」「ワンワンだよ」と言うと、あれはワンワンなんだと認識していきます。
そうやって、1つ1つ覚えていくのです。
2歳からの親子の遊び
2歳の子どもは、真似をするのも上手だし遊びに集中できます。
集中しているときは、話しかけずに見守ってあげてください。
なんでも真似したい!何でも自分でやりたい!自主性が育ってきます。
パパママはやる気を引き出す言葉かけを心がけてくださいね。
2歳児が大好きな手遊び
「グーチョキパー」
「右手はグーで左手はチョキで・・・」
「何が出来るかな???」と子供に問いかけてみましょう。
頭の中で一生懸命考えて、何か答えてくれます。
ここで子どもが、思っていた答えと違うことを答えても正解にしてあげてくださいね。
表情筋を鍛える遊び
「になめっこしましょ わらうとまけよ あっ ぷっ ぷっ」
表情豊かに遊んであげましょう。子どもは大好きで何度も繰り返して遊びたがります。
表情筋をたくさん動かすことによって言葉の獲得に良い影響をもたらします。
色や形に興味を示す
車のおもちゃを並べたり、積み木を積み上げたりするのも大好きです。
家にあるおもちゃは数に限りがあって飽きてくることもあります。
新聞紙遊びがおすすめ。
髪をびりびり破る手触りや音を感じてもらうのがおすすめ。
手先の感覚や刺激により指先のトレーニングになりますよ。
ごっこ遊び
2歳児~ごっこ遊びが大好きです。
・おみせやさん
大きな声で「いらしゃいませ~」と言いながら、レジの前で待っています。そこに、「これください」と持って行くとおもちゃのレジを上手に使って「ピッ」と言いながらレジを通す真似をします。
・お医者さんごっこ
おもちゃの注射器や聴診器を上手に使って遊ぶ言葉出来ます。
「かぜですか」「熱がありますね」など子どもの話す言葉を聞いていると、こっちまで楽しくなります。
・家族ごっこ
赤ちゃんのお人形を用意してあげてください。
着替えをしたり、ミルクやご飯をあげる仕草をしてお母さんになった子どもたちが、お人形のお世話をしてくれます。 寝かせつけなど真似しているのを見るとかわいいですね。
ごっこ遊びを通して、いろいろな言葉の獲得をしていきます。
子どもはマネっこが大好き
段ボールで、簡易的にスマートフォン作ると喜んで使てくれます。
おもちゃのクオリティーは二の次。
楽しければいいです!
そのおもちゃのスマートフォンで、子どもが話していたんです。
A君 「もしもし~」
A君 「わらいごとじゃないよ~」
保育士、大笑い! 「誰とお話ししているの?」と思いながら見ていました。
Aくんは、そうやってママに言われたことがあるのかな?
頭の中でどんなシチュエーションで お話していたのかな?
本当にかわいいですね。
A君はもうすぐ3歳です。
3歳からの親子遊び
日常の生活の中で、言葉の理解が出来始め言葉のキャッチボールと言われるようなコミュニケーションが楽しめるようになってきます。
粘土遊び
作りたい動物 ヘビなど長く細く作る動作をする。
まる・三角・四角、または型を使って 星やハート形を楽しみながら形を教えてあげましょう。
手先や指先を使ったトレーニングと想像力を働かせます。
切ったり丸めたりこねたり、作りたいものを作ることが出来ます。
粘土の道具を使いながら思い描いたものを作り出します。
クイズ遊び
想像力を膨らませる質問をしてみましょう。
赤くておいしい果物はなーんだ?
お外に遊びに行くときに履くものはなんだ?
3歳児になると他人との会話を楽しむことが出来ます。
今までの経験で獲得した単語を引き出す言葉かけをするのにクイズは最適です。
絵本
そらまめくんシリーズはかわいくておすすめです。
物語のストーリーが理解できるようになります。
「うれしい」「かわいそう」などの感情をとらえることが出来ます。
なんで?どうして?これ何?
子どもからの質問攻め!
「なんで?」「これ何」「どうして」の連発です。
本当にわからず聞いてくる場合は、丁寧に答えてください。
でも時に、純粋な質問ではないときがあります。
もっとお話ししたい、かまってほしい、ママが大好きだからこっちを向いてほしい・・・
そんな時も「なんで・どうして」攻撃を仕掛けてきます。
これから夕飯の支度をしないといけない・・・そんなことを考えていると、子どもも察知して、もうすぐ夕飯つくりに台所に行っちゃう、そうしたらさみしいな・・・と感じています。
「なんでお空は青いの?」の回答に、「そんなの知らん」「今忙しい」「静かにしてて」などの回答はよくないので、空が青い理由なんてわかんない、そんな時「どうして青いと思う?」と聞き返してみたり、「青いお空は、お母さんは好きだよ。」と言ってみてください。
回答は必要なくて、子どもはコミュニケーションを求めているからです。
まとめ
子どもに対する声掛けや、お父さんお母さんの会話を 子どもはどんどん吸収しています。
たくさんの声掛けと 集中する環境を整えてあげてください。
子どもの月齢や年齢に合わせた語句の習得を目指しましょう。
顔の筋肉や骨格には 多少の個人差があります。
手遊びやお歌をたくさん歌うことで顔の筋力の獲得が出来ますし、毎日の食事も、やわらかい物から硬い物をよく噛んだり舌を使って食べることで言葉を発するときに良い影響をあたえます。
子どもの成長のために、コミュニケーションを増やして言葉遊びを楽しんでいきましょう。
今、注目されている非認知能力についても参考にされると良いですよ!
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